タイに来てから抜け毛が増えた?! と感じる方は意外に多いかも知れません。その原因はさまざまですが、このシラチャの街で長年薬局を営み、多くの方の抜け毛のお悩みの相談を受けて来た私の実感として申し上げると、一番はストレスじゃないかと思います。
ここ、タイ・シラチャにお住いの日本人のほとんどは日系企業の駐在員として赴任された方です。日本とタイの生活環境の違い。言葉の壁。仕事上で生じるタイ特有の問題の数々。恐らくほとんどの方が日本では感じたことのないストレスに日々悩まされているかと思います。ストレスにより睡眠障害となる方も多くいらっしゃいます。ストレスはAGA(男性型脱毛症)の進行が進む一因となり、発毛サイクルを乱し、抜け毛の原因となり得ます。
次に推測されるのは食生活の変化でしょうか。ここシラチャは確かに日本食を提供する料理店や居酒屋がたくさんあり、日系のスーパーや日本食専門の食材店などもあります。しかし、単身で赴任される方は日本に住んでいた時とは異なり外食中心の食生活。必然的に居酒屋などで食事することが多くなり、飲酒の機会がどうしても増えてしまいます。揚げ物中心で野菜不足になりがちの居酒屋メニュー。加えてアルコールの摂取となると髪の毛にとって良いハズがありません。
と、ここまでは皆さんも容易に想像できるかと思います。家族帯同の方ならまだしも、単身の方は「うん、確かに…」と頷く方が多いことでしょう。しかし皆さん、日焼けについては十分注意されているでしょうか? 顔や腕などに日焼け止めをされてケアされている方もいらっしゃるとは思いますが、髪や頭皮の日焼けについてまで注意されている方は少ないのではないでしょうか? 前振りが長くなりましたが、今回は「髪と頭皮の日焼け」がいかに髪の毛にダメージを与え、抜け毛や薄毛の原因になり得るかを掘り下げてみたいと思います。
タイに赴任されてから週末はゴルフという方はとても多いかと思います。言わずもがなタイは常夏の国。一年中ゴルフシーズンと言っても過言ではありません。円安の昨今は激安とまでは行きませんが、それでも格安にゴルフが楽しめます。毎週末は欠かさずゴルフで顔や腕が真っ黒という方も結構いらっしゃいますね。一方、顔や腕の日焼けについては日焼け止めを塗るなど気にしても、髪や頭皮の日焼けまでは気にしていない方がほとんどではないでしょうか?
「日焼け」とは一般的に紫外線を皮膚に浴びることにより、皮膚が赤く炎症を起こす急性症状(サンバーン sunburn)と、人体の色素のメラニンが皮膚表面に色素沈着すること(サンタン sun tanning)です。紫外線にはその波長の長さによってA波(UV-A)、B波(UV-B)、そしてC波(UV-C)の3つがあります。
参照と引用:こわいのはどっち!?紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)
紫外線C波(UV-C)は地表まで届かないので、影響を受けるのはA波(UV-A)とB波(UV-B)です。先に挙げたサンバーンとサンタンはB波(UV-B)によるもの。このB波(UV-B)は、実は肌だけではなく髪の毛のキューティクルにもダメージを与えます。ダメージを受けたキューティクルは艶を失い、髪の水分保持力を低下させ髪の毛のパサつきの原因となります。さらには髪の毛のメラニン色素を分解して白髪の生成につながることもあるとか。
そして最も気になるのが、実は紫外線A波(UV-A)による影響です。紫外線A波(UV-A)は波長が長くより皮膚の深部にまで到達します。B波(UV-B)は肌の表面に急激に炎症を起こし、メラノサイトの活動が活性化してメラニンが大量に作られ、肌の色を濃くすることで紫外線ダメージから皮膚を守ります。紫外線A波(UV-A)はB波と異なり比較的長い時間をかけじわじわと肌の深部に影響を与え、コラーゲンを変性させ皺(しわ)などの原因になっています。
参照と引用:こわいのはどっち!?紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)
そして、紫外線A波(UV-A)はさらに深く毛根の奥にまで浸透し、ついには髪の毛の元となる毛球にまでダメージを与え、髪の毛の正常な成長を妨げる要因になっているそうです。つまり、頭皮が日焼けすることにより抜け毛や薄毛の原因になるということ。これはマズいですね💦 ゴルフ好きの方は髪と頭皮の日焼け止めもしっかりケアしないと、白髪が増えるだけならまだしも抜け毛が増え薄毛になっては取り返しがつきません。
タイに来てから抜け毛が増えた?! と感じている方は、その原因のひとつに日焼けがあるということも是非覚えておいて下さい。ゴルフをされる時は帽子を被ったり日傘を差したり、十分ケアすることをお勧め致します。