最近、抜け毛が多くなった?原因と対策その3

抜け毛の原因と対策について、その1ではストレスとビタミン。その2ではAGAとフィナステリドについてお話ししました。さて、今回のその3では壮年性脱毛症を原因とする抜け毛に効果の期待できる、ミノキシジルについてお話ししましょう♪

壮年性脱毛症って何?

壮年性脱毛症とは男性型脱毛症とも呼ばれ、30~50代で分け目から薄毛が目立ちはじめ、徐々に頭部全体へと進行していく脱毛症です。壮年性脱毛症では、「成長期→退行期→休止期」を繰り返すヘアサイクル(毛周期)の中の成長期(毛母細胞が分裂し毛髪が成長する期間)において、通常なら2〜6年ほど続くところが短くなります。この結果として太く長く成長しないまま退行期へ移行し、そして休止期となってしまいます。発症頻度は30代で20%、40代で30%、50代以降になると40%以上になると言われています。また、男性に限らず女性にも起こり得る脱毛症です。

壮年性脱毛症とリアップ

壮年性脱毛症による抜け毛が気になる方にとっての強い味方と言えば、ミノキシジル配合の大正製薬のリアップが有名ですね。リアップは日本で発売されてから20年を超えるヒット商品。元々は1980年代にアップジョン社(現在のファイザー社)が薄毛や脱毛症の治療薬として「Rogaine」の名前で販売したものです。発売当時はミノキシジル1%配合のスカルプローションでしたが、現在は5%配合まで引き上げらています。

2018年からジェネリックが登場

日本では2018年からジェネリック(後発医薬品)が解禁となり、各社で販売されるようになりました。アンファーの「スカルプD メディカルミノキ5」、ロート製薬の「リグロEX5」、東和薬品の「ミノアップ」。実はタイではもっと早くからジェネリックが発売されています。当健康ファーマシーも2016年の開店当初からNuhair5を取り扱っています。現在はNuhair5の他、Reten Five、Rejenもラインナップ。日本では未発売のタブレット(内服薬)も取り揃えております。

左から…Rejen 70㎖:450฿ / Nuhair5 60㎖:620฿ / Reten Five 30㎖:250฿ / MINOX10:450฿ / MINOX5:350฿ / LOXIDIL:350฿

ミノキシジルってどんな効果があるの?

ミノキシジルはアップジョン社(現在のファイザー社)が降圧剤タブレットとして開発したものです。本来の用途は高血圧治療のための血管拡張薬ですが、「壮年性脱毛症における発毛や育毛及び抜け毛の進行予防」の効果が発見され、ミノキシジル外用溶液を「Rogaine」として販売し始めました。

ミノキシジルは休止期(成長が止まり毛髪が抜け落ちる期間)の毛包に直接作用し、細胞の増殖やタンパク質の合成を促進し発毛を促します。また、成長期(毛母細胞が分裂し毛髪が成長する期間)の毛包をより大きくより深く成長させ、細い髪の毛をより太い髪の毛に。そして、抜け毛を減らす効果をもたらします。

女性も使える発毛&育毛剤です!

ミノキシジル配合のスカルプローションは男性に限らず女性でも使えます。ただし、壮年性脱毛症であることが条件です。女性の場合は出産後のホルモンバランスの崩れなど、壮年性脱毛症以外にも原因と考えられます。こちらのチェックシートで確認してからお使いになることをお勧め致します。

なお、日本では女性におけるミノキシジル5%配合のスカルプローションの臨床試験が行われていないため、ミノキシジル1%配合のものが女性用として販売されています。しかし、本家のアメリカにおいては2014年にミノキシジル5%配合のスカルプローションが女性用として認可されており、ここタイでも同様に認可されています。

※日本でこのブログをお読み頂いている方は、当店と提携する個人輸入サイト「健康-EMS」にて取り扱っております

最近、抜け毛が多くなった?原因と対策その2

その1では「ストレス」を原因とする抜け毛対策として代表的なものを挙げました。もちろん、ストレス解消にはさまざまな方法があります。そのひとつひとつをここで解説はしませんが、例えば「気の合う仲間と一杯飲む」とかもその一つですね。コロナ禍の今はなかなか難しいところですが、薬局の飲兵衛オヤジとしてはお役に立てるかも知れません。そんな時期が来ましたら、どうぞお気軽に御声掛け下さい。

抜け毛の原因はストレスだけじゃない…

抜け毛の原因は単にストレスだけではありません。色んな要素が重なり合って、複雑に関係しています。

ストレスから来る食生活の乱れ、生活習慣の乱れ、疲労、睡眠不足などが総合的に影響して、ホルモンバランスが崩れることが原因として考えられます。

実はこの他にもう一つ。髪の毛にとってとても重要な要素であるホルモンバランスに影響する、抜け毛の典型的な要因があります。それが所謂AGA(エージーエー)、Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」と呼ばれるものです。

その抜け毛の原因はAGAかも!?

男性の場合、加齢とともに一部の男性ホルモンが増加することがあります。一概に男性ホルモンと言ってもたくさんの種類があります。男性ホルモンはアンドロゲン(androgen)とも呼ばれるステロイド・ホルモンですが、その中にはテストステロンのほか、ジヒドロテストステロン(DHT)、デヒドロエピアンドロストロン(DHEA)、アンドロステロン、アンドロステンジオン(androstenedione)、エピアンドロステロンなどがあります。

男性の象徴となる筋肉や男らしさを主るのが、男性ホルモンのひとつテストステロンです。AGAの直接原因となるのはテストステロンではありませんが、加齢によるテストステロンの減少を補うため5α-リダクターゼとの結合が進み、結果的にジヒドロテストステロン(DHT)の量を増やしてしまいます。このジヒドロテストステロン(DHT)が、抜け毛を増やすAGAの原因となり得るのです。

AGAの原因となるDHTが増えると…

髪の毛の元となる毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体と結びつき脱毛因子(TGF-βなど)を発生します。この脱毛因子が「成長期→退行期→休止期」を繰り返すヘアサイクル(毛周期)を乱してしまいます。

ヘアサイクルが乱れると、通常なら2〜6年ほど続く成長期(毛母細胞が分裂し毛髪が成長する期間)が、数ヵ月〜1年ほどで終わってしまいます。そうすると髪が十分に成長していない、細く、短く、腰がないまま退行期(細胞分裂がなくなり毛髪の成長が止まる期間)へ移行してしまいます。そして、そのまま休止期(成長が止まり毛髪が抜け落ちる期間)となるのです。

じゃあ、どうすれば抜け毛を防げるの?

AGAに起因する抜け毛を防ぐには、適切なAGA治療が必要です。具体的には脱毛因子(TGF-βなど)の発生の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の増加を抑制するため、フィナステリド(Finasteride)を服用するのが一般的です。フィナステリドはアメリカメルク社が開発した抗アンドロゲン薬で、ジヒドロテストステロン(DHT)を増加させる要因となるテストステロンと5α-リダクターゼとの結合を阻害します。

タイだから気軽に始められるAGA治療…

日本ではフィナステリド(Finasteride)は処方箋薬となるため、基本的にAGA専門医に通院しなければ手に入りません。しかし、ここタイでは薬事法が異なるため全く違います。処方箋は一切不要。薬局で風邪薬同様、普通に購入することができます。もちろん、服用方法や副作用については注意が必要です。当薬局でももちろんキチンとご説明した上で販売しております。

左 Propecia:1,580฿ / 右上 harifin-1:480฿ / 右下 Firide:620฿

左から、フィナステリド(Finasteride)の新薬、プロペシア(Propecia)はお値段1,580฿、タイ製のジェネリック、フィライド(Firide)1mgは620฿。ハリフィン1(harifin-1)は480฿。日本のAGA専門医では、診療代と薬代で1カ月あたり1万円前後は必要かと思いますが、当薬局の場合たった480฿~始められます。最近、抜け毛が多くなった?とお感じの方は、是非お気軽にご相談下さい♪

最近、抜け毛が多くなった?原因と対策その1

最近、抜け毛が多くなった?…とお悩みの方もい多いことでしょう。その原因は何か? 気になるところですね。今日は抜け毛の原因について掘り下げてみたいと思います。

その原因はストレスかも?

抜け毛が多くなった原因として、まず考えられるのはストレスではないでしょうか? これは特にタイで駐在をされて間もない方に、特に顕著に見られる原因の一つだと思います。タイに赴任したばかりの方は多くのストレスを抱えがちです。例えば…

  • 慣れない外国で仕事することのストレス
  • 文化や言葉の違いからの生じるストレス
  • 家族と離れ単身生活をとなったストレス

日本に居た時とは全く違って、他にも色んなストレスを日々の生活の中で感じられることでしょう。

過度なストレスは抜け毛の原因となります

通常、成人男性の抜け毛は1日あたり50~100本程度と言われています。しかし、過度のストレスにより毎日100本以上、時には200本以上の抜け毛が生じる場合もあります。それは、ストレスから来る食生活の乱れ、生活習慣の乱れ、疲労、睡眠不足などが総合的に影響して、ホルモンバランスが崩れることが原因として考えられます。髪の毛にとってホルモンバランスはとても重要な要素のひとつです。

じゃあ、どうすれば抜け毛を少なくできるの?

具体的な対処法としていくつかありますが、まずはストレスを軽減する努力をしては如何でしょうか? 抜け毛の原因がストレスであれば、ストレスを解消することで必然的に抜け毛を少なくできるハズです。とは言え、そんなに簡単なお話ではないのは承知の上。仕事でのストレスを解消するために深酒してしまい、食生活を乱してしまったりと逆効果の場合もありますものね。

ストレス軽減にまずはビタミン剤を試してみませんか?

まず最初にお試し頂きたいのはビタミンCをメインとした総合ビタミン剤です。ビタミンCは抗ストレスホルモンの合成に不可欠と言われています。人間はストレスを受けると抗ストレスホルモンの生成します。その抗ストレスホルモンの合成に体内のビタミンCが消費されます。ビタミンCが不足していると抗ストレスホルモンの必要なだけ合成されず、ストレスが貯まり続けることになるのです。

総合ビタミン剤をお勧めする理由は、食生活の乱れからくる各種ビタミンの不足が心配されるからです。ビタミンB群には疲労回復の効果期待できます。ビタミンB12は睡眠リズムを整えるビタミンと言われています。ストレスから睡眠障害を引き起こし、生活習慣の乱してしまっている方も多いハズ。疲れ貯めずたっぷり睡眠をとることもストレス軽減に大いに有効だと思われます。

…他にもお勧めのサプリがまだまだあるのですが、今日はこれくらいにしておきましょう。このテーマは当育毛ラボの研究テーマとして、継続して追求して行きますのでどうぞお楽しみに~(=゚ω゚)ノ